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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/09/04

【群馬】群建協前橋支部らが安全衛生大会


群馬県建設業協会前橋支部(三原豊章支部長)と建設業労働災害防止協会群馬県支部前橋分会(同分会長)は3日、第25回建設業前橋地区安全衛生大会を前橋市内の群馬建設会館で開催した。当日は会員ら400人が参加し、無事故無災害に向けて一致団結した。
主催者あいさつに立った三原支部長は「昨年度に比べ、事故は減少傾向にあるが、転落、墜落による事故は依然として多い状態にある。これから下期に向けて忙しさが増してくるが、それぞれの現場で、安全に対する取り組みをさらに強化してほしい」と呼びかけた。
来賓からは、前橋市建設部の稲垣則行部長が「市では、さまざまな施策により高齢者社会、人口減少社会に向けて持続可能なまちづくりを進めている。そのためには皆さまの力が必要であり、これからも協力していただきたい」と要請した。
厚生労働省前橋労働基準監督署の寺村裕司署長は「県内の事故の特徴として、若年者や就業年数の短い人、建設業関連団体の会員ではない人の被災率が高いことにある。ことしは事故が少ないが、東京オリンピックの開催も控えており、これから人手不足の傾向が加速し、忙しくなることが考えられる。今後も事故防止に力を尽くしてほしい」と強く訴えた。
県前橋土木事務所の依田哲太所長は「労働災害の防止には、この大会のように全員で意識を高めることが大切。労働災害が起きてしまえば、本人だけでなく会社や社会にとって大変な損害となる。これからも労働災害の防止にたゆまぬ努力をお願いしたい」と求めた。
前橋警察署の上原健司署長も「労働災害を減らすには、本人の不注意を減らすことが第一歩。小まめな声かけによる注意喚起で、事故を防いでほしい」と述べた。
その後、県契約検査課の久保健一主任工事専門検査員が『工事の安全管理について』をテーマに研修会を実施。昨年度における県内の事故概要や安全点検の結果などを示しながら、事故防止の取り組みの重要性を説明した。
その後、同支部安全衛生委員会の菊川善明委員長が「本大会を契機として、決意を新たに人命尊重という崇高な基本理念のもと、全ての人が安全で健康に働くことのできる職場に向けて、関係者一丸となり、一層努力する」と大会決議を読み上げた。