日本工業経済新聞社(群馬)
2015/09/04
【群馬】前橋市が本年度から2カ年の公立学校施設整備計画を公表
公立学校施設整備計画は◇災害に備えるための整備◇安全性の確保を図る整備◇教育環境の質的な向上を図る整備◇教育環境の充実を図る整備◇その他目標達成のために必要な事業−の5項目に分けられている。
災害に備えるための整備には、第一中学校の建て替え事業が盛り込まれている。建て替えは、既存の北校舎を解体し、その跡地へRC造4階建て、延べ床面積5945uの新校舎を建設する計画。本年度は校庭の北側に仮設校舎を設置し、年内に既存の北校舎を解体する。本体工事は、2016年度から2カ年で計画している。
このほか、富士見中学校と桂萱中学校の武道場、鎌倉中学校と細井小学校の体育館でそれぞれ吊り天井の撤去を予定しており、いずれも第3四半期の発注を予定している。
教育施設の質的な向上を図る整備では、校舎の大規模改修やトイレの改修、空調設備の改修などを本年度に発注する予定だったが、補助金の関係で来年度に延期している。校舎の大規模改修を予定しているのは、下川淵小学校と芳賀小学校の2校。内外装や設備などのリニューアル工事を実施する。トイレの改修は、清里小学校と箱田中学校の2校が対象。空調設備改修は◇敷島小学校◇城南小学校◇天川小学校◇芳賀中学校◇富士見中学校−の5校で実施する。空調改修は、老朽化したエアコンの更新を行う。
このほか、元総社中学校、東中学校、木瀬中学校で進んでいる体育館の建て替え工事に加え、来年度にはそれぞれの屋根へ太陽光発電設備を設置する。
教育環境の充実を図る整備では、桂萱小学校のプール建て替えを計画。本年度は、第3四半期に設計を委託する。
その他目標達成のために必要な事業では、桃井小学校と中央小学校の統合に伴い、桃井小学校の校舎と体育館を改築する。本年度は、設計を石井設計(前橋市)に委託した。新施設は、延べ床面積約6400uの校舎と約2000uの体育館を見込んでいる。工事は来年度に着手し、2カ年で進めていく。