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日刊建設工業新聞
2015/09/03

【鳥取】吉田建設施工ため池で見学会/県内初のプレキャスト底樋管を採用

 県内のため池改修工事で初めてプレキャスト底樋管が導入された。採用したのは吉田建設(吉田友和社長)。同社が鳥取市河原町三谷で施工を進めている三谷地区地域ため池(追作堤)改修工事で、1日に発注者を対象に現場見学会を開催した。
 はじめに現場代理人を務める川上啓志工事部長は「土質試験の繰り返しと地元調整等の協議に時間を要し、当初工程から大幅な遅延が生じました。7月に工程を見直して、承諾により提樋2次製品の使用を決定しました」と経緯を説明。製品を製造した大和クレスの徳永泰平氏が製品の特性を説明し参加者の質問に答えた。
 同社のプレキャスト底樋管は延長1・5bの製品をTSKジョイントゴムでつなぎ合わせながら据え付ける。ジョイントゴムは止水性と可とう性を兼ね備えた柔結合工法で農業農村整備民間技術情報データベース(ARIC)に登録されている。県外では兵庫県を中心に近畿、中国、四国地方で多くの施工実績を持っている。2次製品の利用により、2週間以上の工程短縮が可能。コストは堤樋単体で考えて同等程度。工程短縮による全体の管理費を考えれば経済的にも有利になる。
 三谷の現場では午前中から作業を開始し、見学者が見守る中、据え付け作業を進め、1日で設置を終えた。