垂井町の「庁舎」の整備に関して「垂井町庁舎のあり方検討委員会(出村嘉史会長)」は8月31日、第5回の会合を開き、庁舎移転先を文化会館南側付近(ショッピングプラザ・アミ)=写真=に決めた。
同地区に決めた理由は、既存の建物が1986年以降の建設で耐震基準を満たしており、既存建物が利用できれば庁舎の早期整備、コスト軽減が可能なことのほか、町内からのアクセスが良好で文化会館と一体的な防災拠点の形成が可能であることなどのメリットを評価した。一方で交差点に近く渋滞を招きやすいことから道路整備が必要であること、近くにあるパチンコ店への対応などの課題もあるとしている。
今後は、9月上旬に同委員会から町に中間報告を行い、10月上旬に第6回会合を開き新庁舎整備の基本理念などを話し合う。10月下旬には町民向けの懇談会を開き、町民に説明、町民からの意見を整備に反映させ、11月末の第7回会合で基本構想の素案をまとめ、12月議会に報告すると同時にパブリックコメントを実施し2016年3月中に基本構想をまとめる。
庁舎整備決定手続きや基本計画の策定などは16年度に行う予定だ。また新庁舎の規模は第2回会合で約7000平方bが必要としている。
現庁舎の施設規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ約3300平方b。所在地は垂井町1532ノ1。敷地面積は4366平方b。66年に建設され、増改築を経て現在に至っている。建物の老朽化など多くの課題を抱えているほか、耐震診断結果でIs値が0・38と耐震性が不足しているため、地震発生の際の安全面や防災拠点としての機能面でも大きな問題となっており、早期の地震に強い庁舎への対応が急務となっている。
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建通新聞社