三重県建設業協会(山下晃会長)は2日、亀山市内の鈴鹿川河川敷で、協会主催による初めての「実働防災訓練」を行った。協会会員企業から396人が参加し、道路啓開など実践的な訓練に取り組んだ。国土交通省三重河川国道事務所、三重県が共催した。
山下会長は、全支部が参加する初めての訓練であることの意義を強調し、「協会の機動力・組織力を訓練に発揮し、災害時に備えてほしい」と呼び掛けた。
今回の訓練は、9月1日に同協会と国、県が行った情報伝達訓練を踏まえ、亀山市内で発生した大規模な災害に対し、全支部に応援指令が発せられたという想定で行われた。各支部が会場に時間差で駆けつけるなど実践的な設定の下、重機など34台を駆使し、道路啓開訓練、浸水地域解消訓練、応急仮設橋設置訓練を実践した。次年度以降も対象地区を変えて取り組む計画だ。
来賓の石垣英一副知事は「協会独自の取り組みということで、大変心強く思っている」と話した。
提供:
建通新聞社