静岡県による坂口谷川水系の河川整備計画原案が明らかになった。それによると、2・8`区間で50_対応の河道掘削や築堤などを行う他、河口では水門施設も確保する予定でいる。
計画原案は、8月24日に島田市内で開かれた第3回坂口谷川水系流域委員会(委員長・田中博通東海大学教授)で示されたもの。
具体的な整備計画については、河口から1・4`の地点から4・2`の区間の2・8`が対象。治水対策に関しては洪水時の河川水位を低下させ、整備目標としている年超過確率1/5規模の降雨(時間雨量50_)による洪水を安全に流下させることを目的に、河道掘削や築堤などにより必要な河積の確保を図っていく。
また、河口への水門設置も示されており、施工性・経済性・河川環境への影響等を総合的に比較評価した結果、河口から上流に向かって0・04`の位置に設置するとしている。設置については、河口部の川幅が120bと広いため、必要断面規模を水門施設で確保し、残幅は横堤工で対応する見通しだ。
それぞれの改修計画については、沿川住民の意見を反映するほか、実施に際しては有識者の助言を得て、動植物などの自然環境に配慮していく考え。
提供:建通新聞社
(2015/9/2)
建通新聞社 静岡支社