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建通新聞社(中部)
2015/09/01

【愛知】豊川市 行明橋架替など検討

 豊川市は、老朽化対策などとして「行明橋」に対する架け替えや併設歩道橋の新設などを検討している。今後の方針を固めるため、八千代エンジニヤリング名古屋支店(名古屋市中区)に検討業務を委託した。2016年度は、測量やボーリング調査の着手を目指すほか、簡易な施工方法の場合は基本設計を委託したい考えだ。
 検討業務では、施工コストや歩行者の安全性、自動車通行の円滑性、橋梁の強度などを考慮し、今後の方針を固める。現時点で挙がっている案としては、▽現橋を撤去し、車道橋と歩道橋をそれぞれ別に新設▽現橋に併設する形で歩道橋を新設▽橋台・橋脚を横に拡幅し、その上に歩道橋の桁を設置▽橋台・橋脚には手を付けず、現橋の側面に歩道橋の桁を設置―の4案。今回の検討業務でこれらを絞り込む考え。委託期間は16年2月末まで。
 このうち、橋台・橋脚に手を付けずに歩道橋の桁を設置する案は、施工が最も容易なため、順調なら16年度にも基本設計に着手する。その他の案では、基本設計は17年度以降になる見通し。今後の方針によっては、橋台や橋脚の補強が必要となる可能性がある。
 行明橋は、行明町で豊川放水路に架かる行明牛久保線上の橋梁。橋長約123b。幅員は車道が約4・6b、歩道が約1・3b、合計約6b。構造は3径間プレストレストコンクリートプレテンションT桁橋。基礎は鋼杭。1964年に完成した。
 架設から50年が経過、老朽化が進んでいる。また、幅員が狭く、歩行者の安全確保が課題となっていることから、架け替えや歩道橋新設を検討することにした。

提供:建通新聞社" target="_blank">