全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

市は当初、市内へ新しい野球場の建設を計画したが、用地取得や事業実施の難しさから断念し、飯塚町にある運動公園野球場の改築を行うこととした。改築では外野の一部を残し、ほぼ全面的な再整備が予定されている。既存スタンドなどを取り壊し、グラウンドの拡張やスタンド席の拡充などを実施する。
今回の補正案では、設計プロポーザルへ向けた委員報償金のほか、本年度分の事業費５０００万円も計上している。継続費は来年度３億円、17年度12億円を見込む。スケジュールは来年７月以降に着工し、18年７月までの完成を目指す。
さらに、富士重工業の新野球場建設基金への９億円寄付を受け、市は社会人野球で活躍する同社野球部を支援するため、同部の練習場である東山球場（金山町）も改修する。補正案には、設計委託費３５０万円と工事費９５００万円を措置。同球場はネットやフェンスなど各所が老朽化していることから、これらを本年度に改修する。
市の本庁舎すぐ南にある南庁舎（旧福祉会館）は、改修して部署を移す計画がある。当初は内装改修を予定していたが、より一層の長寿命化を図るため、工事範囲を拡大することになった。当初予算分と今回の補正分を合わせた工事費は、１億１０００万円程度となる。
南庁舎は、１９７９年に建設されたＲＣ造３階建て、延べ床面積１８５５・２１�u。工事は老朽化した設備、事務スペースの間仕切りを含む内装、防水塗装などの外装を改修する。
これらのほか、小中学校屋内運動場の非構造部材耐震化に向け、春時点では点検と工事の一括発注を予定したが、これを分離するための予算を計上。内訳は小学校分の設計委託費１０５６万８０００円、調査委託費３７８万円、工事費１７００万円、中学校分の調査委託費１８３万６０００円、工事費９５７万４０００円となっている。さらに、中学校の屋内運動場で雨漏りが確認されたことから、防水工事を実施するため、工事費４４００万円を確保した。
公園管理費では、経費の上昇や獣害対策などに対応するため、樹木管理委託費６７２６万２０００円を追加。また、イノシシなどの森林獣害対策委託費９００万６０００円も盛り込んだ。
このほか、建設関連項目では市街地再開発事業等補助１億７６２０万円、橋梁新設改良事業設計委託費６００万円、同工事費２５０万円、幹線道路整備に向けた測量委託費１５０万円、同工事費１８６０万円などをそれぞれ計上している。これらにより、一般会計は５億６３３５万２０００円を追加し、総額を８５２億６３３５万２０００円とした。