トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2015/09/01

【神奈川】神奈川県 16年度以降5校・11棟で大規模補強・改築 県立高校等耐震化対策

  神奈川県は、県立高校など学校施設の耐震化状況と対策をまとめた。耐震性が足らず、2016年度以降、大規模補強(改築含む)を要する施設(15年度着工と着工済みは除く)は5校の11棟。生田高校と藤沢西高校で合計2棟の耐震補強を予定。二俣川看護福祉学校、茅ケ崎北陵、相原高校、横浜明朋高校で合計9棟の改築を予定する。
 県は、まなびや計画に基づき、耐震診断の結果、大規模補強が必要とされる校舎棟を中心に耐震化対策に取り組んでいる。全校舎587棟のうち、旧耐震設計基準での建物は390棟(66・4%)。
 Is値(構造耐震指標)に、地域ごとの東海地震と南関東地震が起きた際の建物に係る地震力(予想加速度)や地盤条件、敷地形状などを加味し、「要大規模補強」「要小規模補強」「補強不要」の3つの区分で診断した。
 大規模補強が必要な棟は、想定被害として建物の全体または大部分に渡り柱・耐力壁のせん断破壊などが生じ、水平耐力の大部分を失っている状態になるため、建物全体に大規模な補強が必要。
 今後大規模補強を要する施設が11校で23棟あるが、商工高校などで建て替え中。多摩高校などで15年度に建替え着手するため、16年度以降、大規模補強(改築含む)を要する施設(15年度着工と着工済みは除く)は5校の11棟となる。
 一方、小規模補強が必要な棟は、想定被害として建物に部分的な柱・耐力壁のせん断破壊などが生じるが、全体としては水平耐力の低下は著しくないことから、部分的な構造体の補強が必要。
 4月1日時点で92校の240棟が対象となっており、15年度を含めて順次部分的な構造体の補強を実施していく。
 16年度以降、大規模補強(改築含む)を要する学校と棟は次の通り(@建築年度A規模B現在のIs値C耐震補強、改築の別)。
【二俣川看護福祉学校】
 ▽校舎棟1=@65年A鉄筋コンクリート造4階建て延べ2050平方bB0・41(スリット工事済み)C改築
 ▽特別教棟=@65年A鉄筋コンクリート造4階建て延べ1258平方bB0・38(スリット工事済み)C改築
【生田高校】
 ▽A棟=@69年A鉄筋コンクリート造5階建て延べ7385平方bB0・31(スリット工事済み)C耐震補強
【藤沢西高校】
 ▽西棟=@75年A鉄筋コンクリート造5階建て延べ3948平方bB0・30C耐震補強
【茅ケ崎北陵】
 ▽北館=@64年A鉄筋コンクリート造3階建て延べ1462平方bB0・26C改築
 ▽本館=@65年A鉄筋コンクリート造3階建て延べ1995平方bB0・33C改築
 ▽中館A=@64年A鉄筋コンクリート造3階建て延べ2883平方b(中館Bと合計)B0・42C改築
 ▽中館B=@64年A鉄筋コンクリート造3階建て延べ2883平方b(中館Aと合計)B0・21C改築
【相原高校】
 ▽本館=@65年A鉄筋コンクリート造4階建て延べ3643平方bB0・26C改築
 ▽特別教棟2=@71年A鉄筋コンクリート造4階建て延べ4030平方b(特別教棟1と合計)B0・28C改築
【横浜明朋高校】非活用校を転用したところ、大規模な補強を必要とすることが判明した校舎棟
 ▽東棟@74年A鉄筋コンクリート造5階建て延べ3006平方bB0・20
 提供:建通新聞社