上越魚沼地域振興快速道路「十日町・六日町間」整備促進協議会(会長・関口芳史十日町市長)は27日、15年度総会を十日町市のラポート十日町で開いた。この日は会員ら約50人が出席し、「十日町道路」の国・県の直轄権限代行による整備などを求める要望を行った。
協議会は十日町市、南魚沼市、湯沢町、津南町の沿線自治体のほか、地元商工会や農協、住民団体などで構成。全線の供用は地域の悲願であるとし、将来の整備計画を明らかにすることや、予算の安定的な確保を求め活動している。
会の冒頭であいさつに立った関口会長は、八箇峠トンネルの掘削工事が完了した事に触れ「厳しい工事を乗り越えてくれた関係者に改めて敬意を表する。供用開始後は地域をしっかりと盛り上げ、関係者の労苦に応えられる地域づくりに努めたい」と述べた。
議事では、14年度事業報告および決算報告、15年度の事業計画案と予算案をいずれも原案通り承認。役員改選については、会長、副会長、監事ともに留任、引き続き関口会長らが務める。
その後、関口会長が上越魚沼地域振興快速道路全線の早期供用に向けた事業促進、八箇IC|野田IC間の一日も早い供用開始および八箇IC|余川ICの計画とスケジュールの早急な提示と事業促進、国・県の直轄権限代行による十日町道路の早期事業化および整備を求める要望書を、顧問を務める衆参両議院議員らに手渡した。
上越魚沼地域振興快速道路のうち、十日町|六日町間で計画されるのは十日町ICから八箇ICまでL=3キロの十日町道路と、八箇IC−余川ICまでL=9・7キロの八箇峠道路。十日町道路は調査区間に指定されており、現在まで未着工となっている。八箇峠道路は八箇峠トンネル(L=2・84キロ)を含めて整備が進められており、八箇IC|野田IC間は17年度供用予定。