石川県建設業協会(北川義信会長)は28日、七尾市の県立七尾東雲高校で高校生との意見交換会を開催した。
建設系工業高校以外では今回が初めての開催となり、この日は七尾東雲高校総合経営学科2年生43名(うち女子22名)と、協会側から七尾鹿島建設業協会および羽咋郡市建設業協会の各役員、県協会青年委員、辻啓一県協会専務理事ら15名がそれぞれ出席した。
冒頭、山田康雅同校校長が「建設業は道路や鉄道、港などの社会資本を造っている。これらがないと人は住めない。建設業というと、道路工事をしたり、外仕事で夏は暑そう、冬は寒そうというイメージがあると思うが、今どきの建設業をみると、測量はドローンで測ったり、女性も増えたりと変わってきている。今日はいろんなことを聞いて、しっかり勉強してほしい」とあいさつ。続いて、田村行利七尾鹿島建設業協会会長が「建設業にはインフラを造り社会に役立つ仕事であるという側面のほか、災害時のライフライン復旧など地域を守るために日夜活動している。近年は若手技術者や技能者の減少が著しく、このままでは地域の崩壊につながりかねないと大変憂慮している。最近の就職実態調査をみると、普通高校や建設系工業高校以外からも建設業に就職している状況が見られる。今日の意見交換会が皆さんにとって有意義なものになり、一人でも多く建設業に就職してくれることを願っている」とあいさつした。
建設産業紹介ビデオが上映された後、南建設の南裕基さんが現場の仕事の内容や必要な技術、資格などについて説明し、「自分も普通科の高校を卒業しており、普通高校卒でも頑張れば建設業の現場で働ける」と生徒たちを励ました。また、同校卒業生の山本亮太さん(松原光工業)が「人と関わって教えを請うことで、すごく成長する」と、人間関係の大切さを訴えた。引き続き意見交換に移り、生徒たちから多くの質問が出された。