北海道建設新聞社
2015/08/28
【北海道】国営農地再編今金北地区で田代エリアの測量設計発注へ
函館開建は、国営緊急農地再編整備今金北地区のうち、後志利別川左岸側に広がる田代エリア125haの区画整理に向け、測量設計を4件に分けて発注する。このうち1件は近く在来型で指名する見通し。2016年度の着工を目指している。
15年度に新規採択された同地区は、受益面積1536ha、受益者数122人。水稲を中心に小麦や大豆、バレイショなどが栽培されているが、小区画で営農が非効率な上に排水不良が生じ、ポンプなど一部用水施設の老朽化も見られる。
このため、暗渠を含めた区画整理と用水改良を一体的に整備する。総事業費は約180億円で、区画整理1013haには175億円、神丘頭首工改修には3億3000万円、鈴岡揚水機場改修には1億7000万円を試算。26年度までの事業期間を見込んでいる。
15年度は2億円を措置し、区画整理の測量設計に取り掛かる。対象となる田代エリアを豊受(37ha)、田代(30ha)、田代北(27ha)、田代東(31ha)の4件に分け、豊受は9月、その他は10月にも在来型指名競争で入札。地形の図化作業も進める。
同地区では、農家に所得を補償し、条件が良い夏季を中心に施工する通年施工を導入する方針。16年度は、田代エリアなどを数件に分けて工事発注するもようだ。