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建通新聞社
2015/08/28

【大阪】健全橋26%にとどまる 大阪府メンテ会議

【大阪】大阪府内の橋梁の点検結果(道路インフラ健診)によると、管理施設全1万0824橋で点検が完了した1063橋のうち、「構造物の機能に支障が生じていない健全な状態」とされた橋梁は、点検が完了した中の26・6%(283橋)にとどまった。残る780橋のうち1橋は「緊急に措置を講ずるべき」、191橋が「早期に措置を講ずるべき」、588橋が「構造物の機能に支障が生じていないが予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい」と判定された。
 8月26日に行われた大阪府道路メンテナンス会議の第6回会合で報告があった。点検は2014年度に、国土交通省近畿地方整備局、大阪府、市町村などの道路管理者が実施。健全性を4段階で診断した。
 緊急に措置を講ずるべきとされた1橋は、今井水路7号橋(池田市)。緊急措置として近隣住民に周知し、拡幅部の通行規制を実施している。
 メンテナンス会議は、近畿地方整備局、大阪府、府下市町村、西日本高速道路会社、阪神高速道路会社などで構成。国が定めた統一的な基準に基づき、5年に1度、近接目視による全数監視をスムーズに行うため、14年5月に情報共有の場として設置した。
 点検は橋梁のほか、トンネルと道路付属物についても実施。膨大な量になるため、14〜18年度の5カ年での点検計画を策定。併せて、複数の市町村の点検業務をまとめて発注する一括発注を実施している。
 14年度は茨木市、藤井寺市、泉南市、豊能町の3市1町が都市整備推進センターと2者協定を結び、53橋分を一括発注により点検。会合では市町村の担当者から、「職員の負担が減った」「工事でもやってほしい」など、同発注方式を評価する声が相次いだ。
 点検業務は今後も増加する見通しで、高石市、泉大津市、忠岡町、和泉市、貝塚市なども一括発注を予定(16年度に実施)。ほかにも決裁中の市町村が複数あるという。
 提供:建通新聞社