香川県は25日、ダム事業の検証に係る検討で綾川ダム群と五名ダム再開発の両事業について「継続して進める」という県の対応方針を国土交通大臣宛て報告した。国において「今後の治水対策の
あり方に関する有識者会議」での審議を経て、今後、補助金交付継続の有無の対応方針が国から示される予定。
綾川ダム群および五名ダム再開発については2010年12月13日からことし8月5日の間に計8回の「香川県ダム検証に係る検討委員会」が開催され審議が行われた。また、県はことし7月17日から8月4日にパブリックコメントを実施するとともに、7月21日から8月11日に地元説明会を6回(綾川ダム群3回、五名ダム再開発3回)実施。県公共事業評価委員会からも8月17日開催の委員会で綾川ダム群および五名ダム再開発の両事業について、「事業を継続とする県の対応方針案は妥当とする」との答申を得ていた。
綾川ダム群は長柄ダムの既設高をかさ上げする「長柄ダム再開発案」は、ダム高42・6b、ダム容量約1020万d、ダムのみの総事業費150億円、「五名ダム再開発案」は、ダム高約55・4b、ダム容量約645万d、総事業費220億円。工期はいずれも26年度まで。
提供:建通新聞社