静岡県は24日、第4次地震被害想定(レベル2)の津波浸水区域にある下田総合庁舎の移転について、危機管理機能を先行して移すこととし、現在の下田市高齢者生きがいプラザ敷地内に災害対策の拠点となる防災棟を建設すると発表した。このため、9月補正予算案に造成設計、地質調査費などの経費を計上する予定だ。
県では、下田総合庁舎を津波浸水区域外への移転を2014年度から検討してきたが、全ての機能を移転できる適地を確保することが難しい状況となったことから、危機管理機能を先行して移すこととした。このため、下田市敷根の高台にある下田市高齢者生きがいプラザ(下田市サンワーク下田敷地内)の敷地を利用して、大規模災害発生時の災害対策拠点となる防災棟を建設する。
機能は、賀茂振興局を常設し、大規模災害発生時は方面本部機能を担い、一括して対応可能とする。建物は、地下1階地上4階建て延べ約1300平方bを見込み、今後精査していく。執務室、方面本部室、各部各班活動室、防災無線室、資機材倉庫などを備える予定。
事業期間を15〜17年度とし、15年度に造成設計などを行い、16年度に建築設計に着手する計画。
提供:建通新聞社
(2015/8/28)
建通新聞社 静岡支社