岡崎市は、「乙川リバーフロント地区整備計画」のうち、河川緑地施設整備を前倒して着手する方針で、9月補正予算案に工事費総額2億2600万円余りを盛り込んだ。工事は遊歩道整備など数件に分けるもようで、予算成立を待って10月にも発注する。
計画によると、整備対象は康生通南2丁目地内の殿橋下流から板屋町地内の伊賀川合流点付近までの右岸側で、区間延長は約600b。堤外区域で、主に面的な整備を予定している。遊歩道・園路は、延長約1300b、幅員4b。法下部分から低水護岸を対象に、周回するルートを整備する。また、芝生部分の水はけを促進させるため、暗渠排水管を埋設する計画。延長約1100bで、埋設管には口径150_の有孔管を採用する。
今回の補正予算案では、施設整備費を追加計上する一方、乙川河川緑地人道橋整備費(継続費)の当初予算分5億1948万円から2億3180万円を減額補正して2016年度の継続費に上乗せする措置を取る。同計画に対する15年度の国庫補助を有効活用するため、16年度に予定していた施設整備を前倒しして事業の推進を図る。
市では緑地整備と合わせて、堤防道路に対する整備として「乙川プロムナード整備」に着手する。15年度は右岸側の殿橋〜竹千代橋の延長550b(幅員5〜8b)に対して、半たわみ性舗装により石張り風道路として整備する計画。
このほか、明代橋上流左岸に船着場1カ所、殿橋下流の左右岸に1カ所ずつの船着場と船揚場を整備するほか、簡易の船着場を3カ所整備する予定。さらに、堤防からのスロープとして新たに1カ所整備する。
同事業は、市の中心を流れる乙川周辺を再整備するもので、名鉄東岡崎駅や岡崎城跡、中心市街地を対象とするエリアを「乙川リバーフロント地区」と定め、美しい景観づくりと潤いのある新たなまちづくりを目指す。5カ年計画の総事業費は99億7000万円が見込まれる。
設計はリバーフロント研究所(東京都中央区)が担当した。
提供:建通新聞社" target="_blank">