金沢市は26日、「第二庁舎建設工事基本設計業務」に係る公募型プロポーザルの選考結果を公表し、五井建築研究所(金沢市問屋町2丁目)が最適設計者に決まった。
プロポーザルの選定については、同工事設計者選定委員会(森俊偉委員長)で厳正かつ公正に審査を実施。第1次審査では応募12者の技術提案書の内容審査を行い、第2次審査の対象とすべきと評価された計4者を選定後、各社に対してヒアリング審査も行った。評価基準に基づき、総合的な評価の結果、五井建築研究所を特定した。
選定委の講評で、同社の提案内容は「市民が気楽に立ち寄れるパブリックな空間(よりみち広場等)を中心に据えた構成とし、人々が親しみやすく、かつ、まちの賑わいと回遊性を増幅する」、「行政や議会の機能強化を図るとともに、オープンゾーンとクローズドゾーンの見極めを図り、市民との交流の促しと施設のフレキシビリティの確保を可能化する」、「防災・危機管理に対する具体的でリアリティのある提案も盛り込まれ、安全安心なまちづくりにも配慮している」とし、「周辺環境と現況を良く理解し、賑わいと穏やかさが同居するコンパクトで効果的かつリアリティのあるバランスの取れた良案」と評価された。
なお、プロポ提案時の条件で▽建設位置は柿木畠1番1ほか▽施設規模は延べ床面積約1万7500平方メートル(うち、執務スペース約1万平方メートル〈市議会や危機管理センター、行政委員会、外郭団体等を配置〉)▽本庁舎との地下連絡路を確保▽建設工事費約65億円―となっていた。市では、9月中に正式契約を結ぶ方針だ。