千葉県道路メンテナンス会議(2015年度第2回)が26日、千葉市内のきぼーるで開催され、2014年度の点検結果と15年度点検計画が示された。それによると本県の14年度点検績は、橋梁が管理施設1万1545橋に対し552橋で点検率約4・8%、トンネルが447本に対し57本で約12・8%、道路付属物等が1151施設に対し301施設で約26・2%となった。
本年度の地域一括発注については、印西市、白井市、横芝光町、鋸南町の4市町が千葉県建設技術センターと基本協定及び年度協定を締結。同センターが点検数量をとりまとめ、業者へ発注した。点検対象施設は橋梁が24橋、トンネルが5本で、点検業務は建設技術研究所が担当。
14年度の施設の判定区分をみると、橋梁は区分T(健全)が204橋、区分U(予防保全段階)が267橋、区分V(早期措置段階)が77橋、区分W(緊急措置段階)が4橋。トンネルは区分Tが8本、区分Uが37本、区分Vが10本、区分Wが2本。道路付属物等は区分Tが204施設、区分Uが71施設、区分Vが25施設、区分Wが1施設となった。
橋梁の区分Wは柏市の第一流山街道跨線橋道路橋と九十九里町の龍宮橋、西野橋、山の神橋。トンネルの区分Wは君津市の奥米3号隧道と岩の上隧道。
このほか、緊急輸送道路を跨ぐ跨道橋、跨線橋、緊急輸送道路を構成する橋梁など最優先で点検すべき橋梁の14年度点検実績は、跨道橋(管理施設数451橋)が計画56橋に対し実施79橋で、計画を大幅に上回った。跨線橋(同424橋)は47橋に対し38橋。緊急輸送道路を構成する橋梁(同1865橋)は67橋に対し144橋。
一方、本年度の点検計画は、昨年度で実施できなかった分を含め橋梁2044橋、トンネル30本、道路付属物等216施設で実施する予定。優先的に実施する橋梁の本年度計画は、跨道橋93橋、跨線橋88橋、緊急輸送道路を構成する橋梁507橋。
同会議では14〜18年度の5か年の点検計画を策定し、同計画に基づき各管理者等が点検を実施している。
管理者別の点検結果と判定区分は次の通り。〔▽管理者(管理施設数)=点検実施数(判定区分)〕
■14年度点検結果
【橋梁】
▽国土交通省(387橋)=48橋(T26、U20、V2、W0)▽高速道路会社(542橋)=89橋(T1、U81、V7、W0)▽県(2221橋)=7橋(T0、U5、V2、W0)▽千葉市(470橋)=102橋(T59、U32、V11、W0▽市区町村(7925橋)=306橋(T118、U129、V55、W4)
【トンネル】
▽国土交通省(26本)=0▽高速道路会社(37本)=2本(U)▽県(139本)=0▽千葉市(1本)=0▽市区町村(244本)=55本(T8、U35、V10、W2)
【道路付属物等】
▽国土交通省(261)=7(U)▽高速道路会社(447)=228(T175、U39、V14、W0)▽千葉市(117)=0▽市区町村(122施設)=31(T18、U7、V5、W1)