刈谷市は、市内の全小・中学校の普通教室など最大で716室に空調設備を設置することを決めた。9月補正予算案に空調設備の調査・設計の予算として、空調設備事業(小学校費)で5700万円、同(中学校費)で2554万円を計上した。数校ずつに分割して、10〜11月ごろに委託する見通し。
同事業は、空調設備を整備することで、夏の暑さ対策とともに学校生活の安全と教育環境の向上を図る狙い。空調設備の設置対象となるのは、全ての小・中学校21校。最大で小学校の普通教室391室、特別教室99室、中学校の普通教室161室、特別教室65室の合計716室となる。
同市では、今回の調査・設計の中で、教室の利用状況や将来の使用見通しなどを調査し、具体的に設置する教室を決める。基本的には使用している普通教室には設置する予定。また、合わせてイニシャルコストやランニングコストなどについて調査。熱源や空調機器のタイプ、管理体制などを検討するほか、運用基準をまとめる。
同予算案には繰越明許費が設定されており、計画では調査・設計を15〜16年度に完了させる。17年度に全中学校、18年度に全小学校に空調設備を設置する予定だ。同整備スケジュールとは別に、小垣江東小学校など大規模改修が予定されている小・中学校は、各校の工事時期に合わせて空調設備を設置する計画だ。
提供:建通新聞社" target="_blank">