日本工業経済新聞社(群馬)
2015/08/25
【群馬】県桐生土木、大間々世良田線BP6工事を9月公告
県桐生土木事務所は、みどり市で進めている主要地方道大間々世良田線バイパス笠懸薮塚工区で、6工事の条件付き一般競争入札を9月に公告する。工事は、JR両毛線の北側L約300mにわたる補強土壁と市道が横断するボックスカルバートの整備が主な内容。本年度分の予算から事業費を大きく投じ、2017年度の完成を目指して工事の進捗を図る。
工事箇所は、みどり市笠懸町鹿のJR両毛線との立体交差箇所に昨年度建設された跨線橋の橋台(北側)からL約300m区間。L33mの跨線橋前後は盛り土し、側面に補強土壁工を行う。盛り土部分では、1カ所市道が横断するためのボックスカルバートが設置される。
同事務所はこれらを6分割し、全て9月に公告し、10月の契約を予定している。
幅員は橋梁部、道路部共にW22・75mであるため、交差するボックスカルバートもL約23m、W6mとする。
大間々世良田線バイパス笠懸薮塚工区は、みどり市と太田市を南北に結ぶ全長3400m、幅員22・75mの4車線新設事業。7つの交通軸構想の渡良瀬軸の一つで、桐生・みどり地域から北関東自動車道太田薮塚インターチェンジへ通ずる道路となる。周辺では、朝夕を中心に著しい渋滞が発生しており、大間々世良田線現道の西にバイパス道路を整備し、渋滞緩和と高速道路網へのアクセス向上を図る。
工事は、県桐生土木事務所所管分の最南部(みどり市笠懸町久宮)で雨水管渠工や道路工が進んでいるほか、跨線橋の橋台が整備済み。跨線橋は1径間の単純ポストテンション床版橋で、このほかに大きな構造物はない。跨線橋北側では調整池整備の予定があり、今回の発注予定箇所の周辺に数カ所整備される。
同工区の北端は、みどり市笠懸町鹿の国道50号杉菜原(西)交差点からやや北で市道と接続させる。今後ここから北方向へ道路を延伸させ、大間々町の国道122号へ接続させる『渡良瀬道路』の整備計画があり、現在概略設計が進められている。
南端は、太田市大原町の主要地方道桐生伊勢崎線と一般県道大原境三ツ木線が交わる大原上西交差点で、太田市側のL460m区間は県太田土木事務所が担当する。