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建通新聞社
2015/08/25

【大阪】天王寺動物園 新基本計画策定委託10月か

大阪市建設局は、来園者数が減少傾向にある天王寺動物園を魅力溢れる動物園とするため、2015年度に新たな基本計画の策定に着手する。基本計画策定業務の委託時期は、早ければ10月ごろが見込まれ、15年度末から16年度の初めにかけて、基本計画として取りまとめる考えだ。
 市では、庁内検討チームでの動物園の在り方検討、有識者らによる飼育動物のコレクションプラン検討、市民会議「ZOO Friends会議(ズーフレンズ会議)」での提案などを踏まえて、基本構想を策定。
 天王寺動物園の意義と役割には、@利用者には、手軽に行ける近距離レジャーの場A市には、大阪都市魅力創造戦略の重点エリア「天王寺・阿倍野地区」の核となる市内有数の集客施設B社会には、ヒトと動物との関わりを考える場―などを位置付け、多様なニーズを捉える目標設定が必要としている。
 また、将来の動物園像では、@都心のコミュニティー、みんなの「動物公園」A大阪らしい「おもろい」「あきない」動物園B命に学ぶ、ヒトを育てる生き物アカデミーC一番、動物に近づける動物園―とした。
 顧客ターゲットは、メーンターゲットに日帰り圏内の住民、開拓すべきターゲットに外国人を含む観光客に置く。
 エリア構成などを含む整備計画は、基本計画の中で明確化する方針。基本構想では整備の方向性をまとめている。方向性は、▽園全体として分かりやすい動線、統一感あるデザイン▽生態的展示を生かしつつ、老朽化した施設を計画的に改修・再配置▽新エリアの獣舎整備は行動展示要素を取り入れつつ、動物の魅力を発信▽新エリアには、「こども動物園」など触れ合いサービスが提供できるエリアを配置―の4点。
 運営に当たっては、民間活力の導入の検討調査を行い、集客力の向上や経費削減を目指すほか、投資的経費は投資効果や収支計画を検討の上、実施していくとしている。

提供:建通新聞社