中能登町は24日、久江地内「平成27年度社会資本整備総合交付金事業 中能登町バイオマスメタン発酵施設土木建築工事」を制限付き一般競争入札すると公告した。申請書の受付期間は9月10日までで、開札は同11日。予定価格は4億1100万円に設定されている。
参加資格は▽建築一式工事の総合評定値が800点以上で、土木一式工事の総合評定値が860点以上▽建築一式工事および土木一式工事の年間平均完成工事高が予定価格以上▽本店、支店または営業所の所在地が中能登町、七尾市、羽咋郡、羽咋市のいずれか▽過去10年間に国内で国・地方公共団体等から発注されたRC造またはSRC造の建築工事(1棟あたり1000平方メートル以上)を元請けとして施工した実績―など。
計画では、し尿や浄化槽汚泥、下水汚泥などの中間処理に必要な外部委託費用の削減や、環境負荷の低減、再生可能エネルギーの普及を目指し、鹿島中部クリーンセンター内に発電機能を備えたバイオマスメタン発酵施設を建設。石川県が産学官連携で開発した小規模下水処理場向けの「メタン活用いしかわモデル」を全国で初めて導入する。1日当たりのバイオガス発生量は約224立方メートル。発電出力は25キロワット。
概要は受入・前処理棟(RC造地下1階、S造地上2階建て、延べ1073平方メートル)の土木・建築のほか、メタン発酵槽、ガスタンク、脱硫装置、自家発電機、余剰ガス燃焼装置、重油タンク、クーリングタワーの基礎工など。工期は16年12月26日まで。
基本・詳細設計は中央設計技術研究所が担当した。