竹中工務店で工事が進むJR福井駅西口の再開発ビル「ハピリン」建設現場において21日、夏休み期間中の親子見学会が開かれ、ビルを特徴付ける大きな円球体のドームシアター内部を案内されては、建築構造の粋を集めた異空間を見上げて息をのむなど、現場の臨場感を体いっぱいに感じて満足感が広がった。小学生の親子連れら約50人が参加した。
このビルは高層部はRC造の住宅スーパーフレックス構造で、低層部はS造の公共・商業施設大スパン・短工期対応。高性能の中間階免震構造の架構構成とし、その構造事例のほとんどが免震階の上下で同じ構造形式ながら、このビルは稀な例に相当するという。
各段施工法を導入する複合建物で躯体、仕上げ、設備工事と進行。ドーム外装は3次元CAD/CAMシステムによる鉄骨生産加工で外装GRC(ガラス繊維強化セメント)を採用。低層階の躯体構造は竹中式の座屈補剛ブレース(角形鋼管中に芯材のH形鋼セット)で、地震時にも安定的にエネルギーを吸収するとしている。