新潟県道路整備協会(会長・佐藤邦義田上町長)の主催で20日、「これからの新潟の道づくりを考える意見交換会」が新潟市中央区のANAクラウンプラザホテル新潟で開かれた。共催は新潟県土木部。
市町村における道路インフラの現状や国交省からの情報提供により共通認識を図ることを目的に12年度から始まり、今回が4回目の開催となる。この日は県内の全30自治体から首長や担当課長が出席。参与として県の道路事業担当者、来賓として国土交通省道路局および北陸地方整備局の担当者が参加した。
冒頭、佐藤会長があいさつに立ち、「各地で大規模災害が頻発しており、道路ネットワークにおける代替性の確保や信頼性の向上が重要になっている。ミッシングリンクの解消や老朽化対策など課題は山積しているが、道路は人と物を動かす基礎であり、前に進んでいかなければならない」と述べた。来賓の辻保人北陸地方整備局道路部長は16年度予算の編成状況について「公共事業関連は10%ベースの削減となるが、特別枠により予算増の可能性もある」と述べた上で、「これから年末に向けて議論が本格化していく。予算を確保できるよう皆さんの協力をお願いしたい」と話した。
会は非公開で行われ、はじめに国土交通省道路局環境安全課の村下剛課長補佐が道路行政における最近の話題について講演した。引き続き行われた意見交換会では、国交省が進める道の駅を地方創生の拠点とする取り組みや、国の予算編成のほか、道路整備による地域経済への波及効果に対する期待、メンテナンスに係る財源の確保などが話題となった。市町村からは要望事項として、幹線道路の早期整備や老朽化対策への支援を求める声が上がった。