日本工業経済新聞社(山梨)
2015/08/21
【山梨】甲府市遊亀公園付属動物園 整備スケジュール案示す
甲府市は20日、第3回遊亀公園・付属動物園整備計画策定委員会(会長:佐々木邦明山梨大学工学部教授)を開催。事務局側が整備スケジュール案を示した。
現時点で整備内容は流動的だが、来年度から測量など各種調査や基本設計、2017年度には実施設計と施工計画、18年度に造成や池埋立て用水工事を予定する。一般公園および動物園のリニューアル工事は19年度以降となる。
動物園整備については開園しながら行うため、動物の脱走防止も踏まえた工事の安全管理、動物の環境変化に対する順応状況などを考慮。慎重に取り組む姿勢を明かし、事務局は「必然と工事期間が長くなる。(遊亀公園付属動物園と同等規模)京都市の動物園は工事期間が7年、札幌市の円山動物園は約10年」と話した。
工事を進める前の事前準備として▽各種調査(測量、地質調査、用水流量調査など)▽基本設計(与条件の細部検討、諸施設の検討および設計、基本設計図作成、概算工費の算出▽実施設計(与条件の確認および調査、実施設計の検討、実施設計図の作成、数量計算、構造計算、工費の算出)などを予定する。
主な手続きでは、遊亀会館跡地を公園区域に含めるための都市計画の変更手続き、整備内容により開発行為に関する都市計画法上の連絡調整などを進める。
そのほかには、公園施設長寿命化計画の策定や、準備工事として動物区域の拡張で池の埋め立て(用水盛り替え、干乾し、浚渫、護岸撤去、新設工事)、用水路切り回し工事を実施していく。