防水塗装等の明光建商(越前市葛岡町、塩谷和宏社長)は、地中熱を有効活用する新しい環境システムの開発に乗り出している。
同社正面東寄りの新造成地全体6000平方メートル内に、研究所等の多目的な上屋を建設する敷地約1000平方メートルが対象。その地下2メートルほどの浅層部全面に水平な格好で、熱伝導性に優れた高密度ポリエチレン樹脂製のパイプ総延長8000メートルをらせん状に敷設。14系統で均一に配列した曲線の造形美をお披露目した。
地中の年間通じて安定した17〜18度の常温を生かし、地上との温度差を生かして夏涼しく冬暖かくを実現。地上の施設内からパイプでつなぐ水がぐるぐる循環し夏場は地中に放熱し、逆に冬場は地中から採熱して空調費用を抑える仕組み。
この開発は積水化学工業が構築するエスロヒート地中熱水平型を導入し、同社が販売代理店のテスク資材販売のふく射冷暖房クール暖に活用する高機能同士、強みの掛け合わせで塩谷昭文会長は「1プラス1で3の効果を。世界初を目指す」などと意欲的。今投資は1500万円でランニングコスト縮減で十分回収可能と自信をみせる。上屋は研究所やモデルハウス、太陽光発電も設置し十分な駐車場も確保。近隣で計画される新幹線(仮称)南越駅による賑わいも想定し、目抜き通りにふさわしいミニ道の駅的な存在で同社を一層アピールしたい考え。