富山県看護系高等教育機関整備検討委員会(委員長・松谷有希雄国立保健医療科学院長)は20日、県庁で第4回会議を開き、県立大学に看護学部を設置するとした報告書を取りまとめ、石井隆一知事へ手交した。
質の高い看護師養成、若者や女性の県内定着を図るため、県立の4年制大学設置について協議を進めてきた。報告書では、県立中央病院に隣接する県立総合衛生学院(3年制)を改組し、看護学部を新設する。衛生学院の校舎6514平方メートル(本館4909平方メートル、別館1605平方メートル)を活用しながら、隣接の看護師宿舎跡地等約5000平方メートルに教育棟を新築する。入学定員は現状の100名から120名に増やし、将来的に大学院(修士課程)を設ける。
松谷委員長は「報告書の主旨を踏まえ、早期実現に向けて取り組んでほしい」と述べ、石井知事は「県立大の活性化にも役立ち、実習面でメリットが多い。県議会と相談し、なるべく早く実現できるよう全力を尽くしていく」と答え、9月補正予算に基本設計費を計上する考えを示した。