金沢市中心市街地都市機能向上検討委員会(高山純一委員長)は20日、市役所庁舎内で第4回会議を開き=写真、中心市街地の「武蔵エリア」、「片町・香林坊・広坂エリア」における都市機能の向上を目指し、昨年度にまとめた基本構想の具現化に向けた各種施策・事業の手順や方向性を示したガイドラインとしての役割を担う基本計画の策定に向け、議論をスタートさせた。
会議では、事務局側が基本計画における5つの基本方針と、各方針別に盛り込む施策体系を説明した。基本方針(1)「安全で楽しく美しい都心空間づくり」では老朽建築物の再整備、都市機能の誘導など、(2)「安心して歩き憩える街路・広場づくり」では歩行空間の充実、まちなか広場の整備など、(3)「まちなかへのアクセスを支える移動環境づくり」では駐車場の整備・再配置、公共交通の利用環境の向上など、(4)「金沢固有の資源を活かした魅力づくり」では城下町の都市構造の保全・活用など、(5)「まちなかを育てる仕組みづくり」では行政と民間の連携・協働によるエリアマネジメントの推進などが、それぞれ施策の方向性と位置付けられ、委員から異論はなかった。
また、両エリアにおいて想定される施策及び事業例については、非公開で意見を交わした。
このほか、今後のスケジュールも示し、第5回会議(10月予定)で基本計画の素案、第6回会議(16年2月予定)で基本計画案をとりまとめる。