日刊建設工業新聞
2015/08/21
【鳥取】中部県土局/鳥取鹿野倉吉線整備 16年度から工事本格化めざす 大原橋上流1`拡幅へ
県中部総合事務所は、主要地方道鳥取鹿野倉吉線のうち倉吉市大原地区の現道拡幅を進めるための詳細設計に着手する。2015年度から総事業費2億5000万円を投じて整備することにしており、今年度中に工事計画をまとめて16年度から工事に入る。
同線のうち、倉吉市大原〜三朝町大瀬間は、中間地点に張り出し式の歩道が設置されているが、その他の区間は幅員が狭く歩道がないため、自転車で通学する高校生らは天神川の河川敷にある管理道路などを利用している。このため、三朝町などが中心になって要望活動を続けている懸案の区間で、すでに事業化している上流側の三朝町大瀬〜大原間に続いて工事を進める。
設計に入る大原橋から天神川の右岸堤防を走り上流に向かう約1100b間は、幅員が狭くガードレールなどの安全施設も整備されていないほか、路線バスの停車帯も満足できるスペースがない。
同事務所県土整備局道路都市課では、農地側に道路用地を確保して道路の幅員を全幅10・75bに拡幅。片側に歩道帯を確保したいと説明しているほか、道路と交差する大原用水の管理橋などの構造物についても同時に設計する。また、民有地の用地買収は「ほぼ必要としない」と見られており、予算が確保できれば16年度に着工する。