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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/08/20

【群馬】沼田市がにぎわいの核整備事業を本年度も継続


沼田市は本年度も引き続き、中心市街地の上之町で、にぎわいの核整備事業を進める。本年度は、当初予算に6428万7000円などを計上。核施設の一つとなる天狗プラザの用地の買い戻しを進め、天狗プラザに建設するトイレの詳細設計を7月に委託したところ。構想には、観光案内コーナーの設置や名産品の販売、飲食店の誘致なども含まれており、現在検討が進められている。
市が以前から取り組んでいる、にぎわいの核整備事業は、中心市街地活性化事業の一つ。整備が行われているのは、土地区画整理事業が行われている場所でもあり、土地区画整理事業1街区内の天狗プラザ、2街区内の生方記念文庫と旧沼田貯蓄銀行などで構成される。生方記念文庫は完成済みで、現在は旧沼田貯蓄銀行の復元建築工事が進行中。両建造物は同じ敷地内にあるが、未整備箇所も多いため今後は敷地の整備を進めていくことが予想される。
昨年度は市街なか対策課が担当し、市土地開発公社が先行取得した天狗プラザの用地の買い戻しを行った。本年度、来年度も引き続き買い戻しを進めていく。本年度は、天狗プラザ内に設置するトイレの詳細設計が委託され、勝山工務所(前橋市)が進めている。ことしの10月中に終了する見込み。トイレの工事は来年度に予定している。トイレの規模は約50u。男性、女性、多目的トイレを設ける。
都市計画区域内でもある、この地域の公衆トイレは土蔵のような外観で統一されているため、今回委託されたトイレの外観も和風を基調にした外観になるようだ。2街区のトイレの撤去も予定されており、これから新たなトイレの建設を行う計画もある。
天狗プラザ敷地内には4月下旬、暫定的となる農作物直売所が移転オープンした。こちらも景観に配慮した和風の造り。沼田まつりで担がれる天狗面を展示する建物などもできている。時期は未定だが、駐車場や敷地の整備なども計画されている。
にぎわいの核整備事業には観光案内コーナーの設置や名産品の販売、食堂、レストランの誘致も含まれており、検討を行っている状況。市は天狗プラザ整備の早期完了を目指しているが、建物の移転状況などを判断しながら慎重に進めていく考え。