建通新聞社(東京)
2015/08/19
【東京】都住供 中野・大蔵・経堂・和田本町住宅を建替
東京都住宅供給公社は、中野(中野区)と大蔵(世田谷区)、経堂第一(世田谷区)、和田本町(杉並区)の4住宅の建て替え事業に着手する。中野駅南口の再開発事業に併せて建て替える中野住宅については2015年度中に、この他の3住宅は16〜17年度に順次、着工する考えだ。15〜17年度の3カ年を期間とするアクションプランに盛り込んだ。
中野住宅(中野区中野2ノ24ノ4他)は1952〜53年に建設した。既存建物は鉄筋コンクリート造4階建て7棟で延床面積9373平方b。248戸の住宅の他、集会所やポンプ室、自転車置き場などを配置している。中野駅南口、二丁目地区で予定されている市街地再開発事業と土地区画整理事業に併せ、既存住宅敷地の南側に隣接する中野区中野2ノ26(地番)他の土地区画整理事業予定地の敷地約3100平方bに、延床面積8000平方b以上、住宅180戸以上の規模で建物を新築。付帯施設として50〜100平方b規模のコミュニティールームや600平方b規模の公益的施設、駐車場、自転車置き場、バイク置き場、防災倉庫などを設ける計画。
8月末を納期とする基本・実施設計を安井建築設計事務所(千代田区)で進めており、この成果を基に工事を発注。18年度までの工期で施工する。
大蔵住宅(世田谷区大蔵3ノ1他、敷地面積約11f)は、59〜63年にかけて建設した鉄筋コンクリート造5階建ての住棟を中心とする30棟1264戸の大規模住宅。集会所や公園なども配置している。完成から50年以上が経過して老朽化しているため、地域のまちづくりの方針を踏まえつつ段階的に建て替える。
経堂第一住宅(世田谷区経堂4ノ33ノ15他)は53年に完成した鉄筋コンクリート造4階建て3棟・96戸の住宅。和田本町住宅(杉並区和田1ノ53ノ1)は52年の完成で、鉄筋コンクリート造2〜4階の3棟(108戸)で構成している。いずれも建物や設備が老朽化し、間取りも現在のニーズに対応していないため、建て替えにより再整備する。