北海道建設新聞社
2015/08/18
【北海道】函館市が劣化進む末広地区岸壁260mを改修−16年度にも調査
函館市は、函館ベイエリアにある末広地区の岸壁約260mの改修を計画している。老朽施設を更新し、遊歩道や休憩スポットなども設置するもの。補助が認められれば2016年度にも調査に着手し、4、5年かけて施工する見通し。
この事業は、親水空間の充実として05年度に策定した函館港港湾計画に盛り込まれている。人工島「緑の島」の整備などを優先したため先延ばしとなっていたが、緑の島完成を受け、末広地区を新規要望することにした。
ベイエリアは市内でも有数の観光スポットだが、この岸壁は一部を立ち入り禁止にするほど劣化が激しい。また、かつてフェリー乗り場だったため鉄骨造りの乗降口も残っており、景観を損ねている。
散策しやすい環境を整えて、市民や観光客が気軽に立ち寄れる憩いの場にする計画。岸壁の改修に合わせて0・3haにわたり遊歩道も整備し、ベンチや照明、植栽などで緑地化を図る。