富山県建築士会富山支部(山本幹史支部長)は、会員による公益事業として、新たに「かぐてんぼう隊とやま」を組織し、高齢者宅の家具転倒防止対策に取り組む。富山県内では初めての活動となるもので、30日には出発式を開く。
同支部の地域防災支援事業の一環として、総曲輪地区自主防災会の協力を得て実施する。大規模地震災害の際、家具転倒による怪我などの事故が多いことを踏まえ、災害弱者である高齢者世帯の家具転倒防止のため、建築士会員が防止策を希望した高齢者世帯の家具の固定化を図るもの。
対象は70歳以上の高齢者宅で、居間や寝室など常に使用している部屋にある食器棚や本棚、タンスなど。1軒当たり数台程度とし、費用は固定に必要な金物代実費と、他に諸費用2000円。希望者に対しては、住宅用火災報知器も同時に設置することにしている(器具代実費は別途)。
30日に総曲輪地区センターで出発式、9月5日には同センターで報告会を開く。実際の固定化工事も両日に行う。なお、「かぐてんぼう」は、家具の転倒防止の略。