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北陸工業新聞社
2015/08/18

【石川】プロポ浦建築研究所に/白帆台県営住宅等基本設計/コミュニティ重視を評価/県建築住宅課

 石川県土木部建築住宅課は、県内業者数社を指名していた、白帆台ニュータウン(内灘町白帆台2丁目)における県営住宅団地などの基本設計プロポーザルで、17日までに浦建築研究所(金沢市)を最優秀者として特定し、740万円で業務を委託した。審査では同社の町並みづくりに対する独創性および意欲が高く評価された。
 同事業は、内灘町と連携し全体で約110戸を整備する内容で、このうち町が20戸程度を町営住宅として建設する。建設地一帯ではすでに電線類が地中化されるなど地区計画に沿って美しい町並みが形成されていることを踏まえ、公営住宅も調和を図り木造平屋もしくは2階建てとし、2世帯を1棟として床面積を確保する。間取りの中心は子育て世代向けの2LDKから3LDKを据える。
 浦建築研究所の提案は、住宅を単に道路に面して並べるのではなく、3棟もしくは2棟とまとめた形で配置するなどコミュニティを重視しており、この独創性に高い評価が集まった。
 基本設計の履行期限は12月25日までで、県では来年度に実施設計へ移行し本格着工に備える。
 同計画は昭和40年代に建てられた同町内の鶴ケ丘県営住宅10棟・268戸の建て替えにあたり、その一部を同町白帆台2丁目地内の白帆台ニュータウンH街区約2万4000平方メートルへ移転する内容。
 白帆台における木造の戸建て住宅新築約110戸と、鶴ケ丘団地敷地内における集合住宅建て替え約120戸を組み合わせて全体約230戸規模とする。スケジュールは白帆台が先行、鶴ケ丘が追いかける格好となる。
hokuriku