豊田市は、「聖心跨道橋」など3橋の耐震補強に向けた詳細設計に着手した。大日本コンサルタント中部支社(名古屋市西区)に業務を委託、2016年2月29日までの履行期限で内容を詰める。16年度以降に順次耐震補強を実施する。
計画によると、「聖心跨道橋」(上丘町)と「神明歩道橋」(豊栄町)は、落橋防止による耐震補強を施す。「平成記念橋」(荒井町〜川田町)は、桁に設置されているアーチを補強する。今回の詳細設計で、詳細な工法や施工スケジュールを検討する。
聖心跨道橋は国道155号に架かる橋梁。橋長約44b、幅員6bの単径間プレストレストコンクリート橋。神明歩道橋は国道248号に架かる橋梁。橋長約29b、幅員2・6bの単径間メタル橋。
平成記念橋は矢作川に架かる橋梁。橋長約588b、幅員20b。構造は複数で構成しており、橋梁北側から3径間連続プレストレストコンクリート中空床版桁、4径間連続非合成鋼箱桁、単純ニールセンローゼ桁、3径間連続PC中空床版桁の11径間複合橋。現在、下部工と上部工の耐震補強を進めている。
また同市は、3橋の詳細設計とは別に、市内全域の橋梁の耐震補強スケジュールを検討するため、橋梁耐震事業実施計画の策定に着手した。市内の橋梁のうち、計画に盛り込む橋梁の絞り込みや計画年数などを検討する。業務は中央コンサルタンツ(名古屋市西区)に委託し、16年1月29日までの履行期限で内容を詰めることにしている。
同市は、災害時の緊急輸送道路に指定した路線を対象に、橋梁の落橋防止や橋脚補強を毎年実施している。
提供:建通新聞社