日本工業経済新聞社(山梨)
2015/08/17
【山梨】牧丘庁舎複合化でEVや身障者トイレ 山梨市が年内にも着工
山梨市は、築40年が経過した牧丘総合会館の機能を牧丘庁舎に移転するとして、現在、複合施設化の設計を進めている。新たにエレベーター1基を設置するほか、身障者用のトイレを各階に整備するなどのバリアフリー化も含まれている。
計画では、1階部分西側にある現応接室あたりにエレベーターを設置する考えで、その東側に図書コーナーを設ける。現状のふれあいホール、支所執務室は東側へ移動するかたちで、執務室部分には仕切りの取り付けが予定されている。ほか公民館事務所も1階に置く。
現在は使用されていない議場や議員控室、会議室などがある2階は、エレベーターホールとなる部分以外は大きなレイアウト変更は考えておらず、防音機能が施されている議場は音楽関係サークルの練習場として活用するなど、公民館活動の利用を想定して改修する。
これまでは地下室のボイラーにより全館暖房を行っていたが、改修後は各室で利用状況が異なってくるため、空調関係は個別の設備設置で対応する。
牧丘庁舎は地下、搭屋部も含め延べ2598u規模。綜合建築設計事務所が進めている設計納期は9月末で、12月初旬には着工し、来年9月末ころの完成を見込む。今のところ本体、電気設備、機械設備の3分離による発注を予定している。総事業費は2億7835万円とされ、当初予算には事業費(実施設計、改修工事)1億1831万円が計上されている。
【写真:複合施設化への設計が進む牧丘庁舎】