トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設工業新聞
2015/08/17

【鳥取】県・高校・PTA・業界「土木イメージアップ」座談会を開き、県内就職増めざす/PR不足が課題に

 県内建設業への就職者を増やすため県土整備部は11日、業界のイメージアップ戦略を考える座談会を県庁で開いた。高校やPTA、業界の関係者を交えた意見交換では、県が展開するイメージアップ事業をはじめ、先生や保護者の業界に対する認知度が低く、PR不足が課題に挙がった。
 県立鳥取工業高校の高原鉄雄教頭と各校PTA会長ら学校関係者、興洋工務店の亀井勲社長、井木組とやまこう建設の若手技術者の建設関係者ら16人が参加した。
 同部は建設業について「継続して社会経済を支える重要な産業」とした上で、担い手不足や就業者の高齢化などの課題を提示。また、イメージアップシンポジウムの開催、資格取得支援といった各施策を説明した。現場に携わる立場から亀井社長らは、仕事のやりがいや魅力をPR。「現場代理人になればリーダーとして一つの仕事が仕上げられ、他業種にはない達成感が味わえる」「地元のために貢献できる」と訴えた。
 これに対し、子供を送り出すPTAからは「県の取り組みを知らなかった。建設業のイメージがなかなか浮かばない」といった意見が上がり、業界のPR不足を指摘。高原教頭は「パンフレットを作って小・中学生からPRしてもいい」と、早い段階からの情報発信を求めた。
 同部の宮本則明次長は、PR不足を反省しつつ「高校のカリキュラムはいっぱい。休日などを活用して、直接イメージを伝える場をセッティングして先生や保護者、生徒に切り込みたい」と、PR不足を解消する考えを示した。さらに、県外に就職した人を呼び戻すため、つながりの輪を広げていく必要性も訴えた。
 今後はイメージアップに向けた一層のPRのほか、業界自らによる主体性を持った取り組みがカギになりそうだ。