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建通新聞社(中部)
2015/08/12

【愛知】蒲郡市 競技場の移転新築プロポに複数社 

 蒲郡市は、「市民体育センター」のうち競技場の移転新築に向け8月7日、事業計画策定業務の指名型プロポーザルへの参加を締め切った。名古屋市内に本店・支店を置き、公共施設の計画策定などの実績を持つ複数社が申し込んだもよう。市は、同月下旬に委託先を決め、11月末までに計画をまとめる予定だ。
 移転新築の対象は、複数棟で構成する市民体育センター(緑町)のうち競技場施設。移転先は、蒲郡競艇場の南東の敷地(竹谷町太田新田)を想定している。敷地面積は約1万3000平方b。
 委託業務では、新競技場での対応競技をはじめ、会議室・事務室の数、観客席の形態、現在のステージを残すかなどを検討し、事業計画としてまとめる。
 新築規模は現況と同程度とする見込み。現在の施設は鉄筋コンクリート造2階建て延べ5263平方b、建築面積4238平方b。
 このほか、移転新築に対するPFI導入の可否を調べる。体育センターは現在、日本環境マネジメント(埼玉県さいたま市)が指定管理者として運営している。PFIを導入する場合、現在の指定管理者とPFI事業者による業務の兼ね合いが課題となりそうだ。
 市は今後、16年度に基本設計、17年度に実施設計、18〜19年度に新築、20年度に解体と跡地整備を進める予定だ。跡地の利活用方法は未定。当面は駐車場として利用することを視野に、将来検討していく。
 現在の競技場は1967年の建設。14年度に耐震診断を実施し、建て替えが妥当であると結論付けた。ただし現地での建て替えでは、市民による利用が数年間制限されるほか、慢性的に発生している駐車場不足の解決が難しい。このため市は、他の場所への移転新築を打ち出した。

提供:建通新聞社" target="_blank">