伊賀北部農業協同組合〈JAいがほくぶ〉(伊賀市四十九町1294)は、伊賀市平野西町に建設する直売所などの施設建設のうち、「食と農の振興施設」(農産物直売)建設工事の施工者を入札で選定した結果、福田豊工務店(伊賀市)に決定し、8月2日に起工式を行った。
同事業は、伊賀市が市有地の売却に際し、「上野北部地区市有地活用公募型プロポーザル」で公募した3件のうちの「物件1」に該当する区画。所在地は平野西町1ノ1。面積1万9795平方b。同市の重点プロジェクトの一つ「観光・農林業の連携」に関連した内容であり、中心市街地活性化にも考慮された提案が評価されて3月に決定した。同組合では、@農産物直売所A生活関連施設B事業統括施設の3施設を順次建設する計画で、その第一弾として、今回、農産物直売所建設に着手する。規模は鉄骨造平屋1744平方b。敷地内の東側に配置する。完成は12月上旬で、中旬にオープンする予定。同組合の直営直売所としては、上野ふれあい店に続き2店目となる。
同組合では、2番目の施設建設として生活関連施設の建設を予定している。規模は鉄骨造平屋300平方b程度。施設内容は、現在平野城北町にある、資産管理センター、旅行センターの2施設を移転させ、合わせて、金融を扱うローンセンターの3つの機能を併せた施設を敷地西側に建設する。現在、年内の工事着工を予定しているが、流動的としている。
3番目の事業統括施設は、四十九町の同組合本店と木興町の営農生活センターの両機能を合わせた施設を計画している。規模は3階建て延べ3000平方bを見込んでいる。敷地北側に配置する予定。2016年に工事着工し、17年3月の竣工を目指す。
設計は、全農三重1級建築士事務所(津市)が担当。
同組合の本店は四十九町1294の国道422号沿いにある施設(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1383平方b、1972年建設)で、同組合が1988年設立時に、三重経済農業協同組合連合会〈経済連〉から、土地、建物を譲り受けたもので、築後42年以上経過している。
提供:
建通新聞社