豊川市は、旧海軍工廠(こうしょう)跡地で遺構などを保存する新たな公園として、「平和公園」(仮称)の整備を計画。このうち土木構造物の実施設計を中央コンサルタンツ(名古屋市西区)に、建築物の基本設計を伊藤建築研究室(豊川市)に委託した。土木は2016〜17年度で施工する予定。建築は、16年度に実施設計を委託し、17年度に施工する見通しだ。
委託金額は、土木構造物の実施設計が2180万円、建築物の基本設計が96万円だった。
平和公園の整備予定地は同市穂ノ原で、名古屋大学太陽地球環境研究所豊川分室の敷地約18fのうち、北部に位置する約3f。現地に残る海軍工廠の遺構を保存する公園として整備する。同用地については市が大学側から購入する予定。
土木の実施設計では、整備予定地全体を対象に、芝生広場や遊具広場、駐車場、園路などの図面をまとめる。また、公園の北側に沿って東西方向に走る水路には、出入り口となる車道用の橋梁1基と人道橋1基を架設する計画。今回の設計で詳細を詰める。車道用の橋梁は橋長約10b、幅員約10b。人道橋は橋長約10b、幅員約5b。いずれも単径間で、詳細な構造は設計で検討する。
建築の基本設計では、遺構を解説したり展示物を紹介する交流施設のほか、トイレや東屋(あずまや)が対象。交流施設は平屋約600平方bとし、構造を設計で検討していく。トイレや東屋についても、詳細な棟数や規模を設計とともに詰めていく。
提供:建通新聞社" target="_blank">