日刊建設工業新聞
2015/08/10
【鳥取】県さく井協会と県さく井技能士会/さく井技能の活用促進を県に要望
県さく井協会(田島大介会長)と県さく井技能士会(白間学会長)は7日、さく井工事の建設工事からの分離発注や災害時井戸の普及など、各会員が活躍する場を求める要望書を長谷川具章県土整備部長に提出した。
県庁の部長室には田島会長、白間会長のほか事務局の安田真一氏、顧問の前田八寿彦県議が同席した。さく井工事について、田島会長は「なかなか建設工事の表に出にくい」と述べ、協会に所属する企業の存在を認識してもらった上での分離発注を要請。また、自身がアフリカで何もないところから井戸を掘った経験に触れ、災害時に生活用水を確保する大切さを強調し、災害時井戸の普及に理解を求めた。
白間会長は、地すべり対策の集水井が老朽化している点を指摘し、維持管理に特殊技術を持った会員の活用を訴えた。
両会は井戸の用途で、簡易水道や農業用水、融雪施設の水源に積極的な活用を要請。同時に、技能が生かせられる地中熱を利用した空調や農業、融雪など幅広い活用をPRした。
要望には県土整備部の長谷川部長と宮本則明次長らが応対。長谷川部長は「出来るものは分離発注したい」とし、宮本次長は「井戸は防災拠点に必要。他の部局にも要望内容を伝える」と答えた。