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建通新聞社
2015/08/10

【大阪】山田邦博近畿地方整備局長が就任会見

7月31日付で国土交通省近畿地方整備局長に就任した山田邦博氏が、8月7日に就任会見を開いた。重点施策として、防災・減災対策、インフラの老朽化対策、地域活性化を掲げ、「地域を愛し、地域目線で仕事を進めたい」と抱負を語った。
 防災・減災では、大規模な地震や新しいステージに入ったとされる洪水・渇水問題などのハード対策が重要とする一方、「想定規模以上の災害が突然発生する時代。ソフト対策にも力を入れたい」と話す。併せて、「TEC−FORCEなど、近畿地方整備局に高い期待がある」と認識。技術的な支援など防災に関する体制整備をさらに進める姿勢だ。
 老朽化対策については「高度成長時のインフラが更新時期を迎える。長寿命化対策で全体の費用を抑えながら、対策を平準化していくことが必要」とした。
 地域の活性化は、「長引いた不況で元気な地域もそう多くない」と認識。民間投資の誘発などをポイントに挙げた。
 担い手確保・育成については、「建設業だけの問題ではないが、『人手がないから』と必要なインフラ整備を止めることはできない。生産性の向上や工事の平準化などにより、企業が適正に利潤を確保できるようにすることが解決の糸口になる」との考えを示した。
 愛知県出身で、近畿での勤務は初めて。「近畿は海外からの観光客も多く、まちに活気がある」と感想を述べた。
 1999年に本省河川局の河川計画課建設専門官を務めて以降、多くの河川政策に携わった。前職の大臣官房技術審議官では、積算基準や入札・契約制度の改善などに取り組んだ。1958年7月10日生まれ。

提供:建通新聞社