静岡県森の力再生事業評価委員会の2015年度初会合が7月29日、県庁内で開かれた。この中で県が、15年度の計画として人工林再生と竹林・広葉樹林等再生の2事業に総額12億8000万円余の補助金を投じ、延べ1519fの整備を促進する方針を示した。
森の力再生事業は、法人県民税と個人県民税の超過課税を活用して06年度にスタート。民間(団体)などが実施する人工林の再生(強度の間伐・風倒木処理)と竹林・広葉樹林再生に対して補助している。スタートから9年が経過した14年度末までに総額84億0900万円の予算を投入して延べ1万0836fの整備を実施。全体計画1万2300fに対する事業進捗(しんちょく)率は88%となり、事業は順調に推移している。
計画最終年度となる15年度は、県内全体で1519fの整備を促すことで、100%の事業進捗を目指す。事務所別の計画は、賀茂農林管内が123f、東部農林管内が249f、富士農林管内が118f、中部農林管内が206f、志太榛原農林管内が279f、中遠農林管内が260f、西部農林管内が283f。
また、同委員会では事業スタートから8年を経過した実績と効果を検証した中間報告を報告。「事業は適正に執行され、効果が発現している」と評価した。また、荒廃した森林の存在、適正な管理の継続など課題に対しての提言を行った。今後、9年目、10年目の状況と効果などを踏まえて最終報告をまとめることとなる。
提供:建通新聞社
(2015/8/7)
建通新聞社 静岡支社