高知県高知土木事務所は、高知市内の南海トラフ地震による地盤沈降や液状化による長期浸水を防ぐため、2015年度は鏡川、国分川、舟入川、下田川、介良川の河川堤防で耐震補強を進める。今後、準備ができたところから順次、一般競争入札を公告する。
2015年度の施工予定箇所は、鏡川の左岸側が鏡川大橋より下流部で中の島の一部と、唐人町の九反田橋から潮江橋までの区間。中の島の方が早く公告する予定。国分川は右岸側が布師田の下の瀬大橋付近から久万川との合流点まで、左岸側が大津乙の錦功橋前後と高須西町の絶海池(池側)。
舟入川は右岸側が大津乙の鹿児橋から上流側延長244bが8月21日開札で公告済み、新木橋からの上流部も近く公告を予定している。左岸側は高須西町の新木橋から高須幼稚園付近までを予定している。
下田川は右岸側が五台山小橋のやや上流側と五台山橋の前後、左岸側は高知南インター線より上流側で実施、左岸側の公告が先となる見込み。
介良川は14年度に河口部付近の耐震補強を行い、15年度はその続きを予定しているが、左岸か右岸かは未確定。
また久万川については、15年度に工事を行うかどうか流動的だが、行う場合は右岸側の久万川大橋より上流部で実施する。
工法は、各堤防とも鋼矢板を1〜2本打ち込み、液状化層まで到達させて地盤沈降を最小限にとどめる。
提供:建通新聞社