佐伯河川国道事務所は、27年度から中九州横断道路大野竹田道路の整備を大分河川国道事務所から引き継ぎ、大野竹田道路「朝地〜竹田間」の早期完成を目指している。今年度は44億300万円で、道路や橋梁の上・下部工工事などを行う。
大野竹田道路は、豊後大野市大野町田中を起点に、終点の竹田市会々間の延長12・3`のバイパス(BP)。このうち大野〜朝地間(6・3`)は27年2月に開通した。
残りの朝地〜竹田間(6・0`)のうち、板井迫地区第3工区改良工事を蒲F岡組が、笹無田川橋下部工(A2)を轄イ伯建設が施工中。上尾塚地区第2工区改良工事は河津建設鰍ェ落札した。このほか上尾塚地区第4工区改良工事と三宅地区改良工事は8月18日に開札する。
また、朝地〜竹田間には17の橋梁があり、27年度は坪泉跨道橋上部工(46・1b、ドーピー建設工業鰍ェ落札)、笹無田橋上部工(154b、9月9日開札予定)、笹無田川橋下部工(P1・P2、第2四半期発注予定)のほか、竹田ICランプ橋実施設計(期限28年3月11日)、狭田跨道橋詳細設計(同28年3月11日)、用地買収などを進めている。
大野竹田道路の総事業費は約376億円、27年3月末現在の進ちょく率は事業費ベースで72%。完成は30年度の予定。
一方、竹田市から熊本県境に伸びる路線については、竹田〜阿蘇間のルート案を審査する計画段階評価を、27年度から大分河川国道事務所で実施中。また、熊本河川国道事務所は、24年7月に阿蘇地方を襲った集中豪雨で寸断された国道57号滝室坂道路(阿蘇市)の延長4・6`のトンネルを含む6・3`のBPの、測量、地質調査、道路設計を進めている。このBPは、「滝室坂道路」として、中九州道に組み込む構想がある。
坪泉跨道橋、笹無田橋、笹無田川橋を除く朝地〜竹田間の橋梁は次の通り。
▽板井迫跨道橋96・0b▽朝地IC2号水路橋54・2b▽平井川橋198・0b▽高伏跨道橋36・1b▽平田跨道橋33・5b▽上尾塚2号水路橋50・3b▽上尾塚3号水路橋36・8b▽尾久保跨道橋35・3b▽狭田跨道橋29・0b▽千引第1跨道橋45・5b▽千引第2跨道橋46・1b▽千引水路橋38・0b▽竹田千引跨道橋79・0b▽竹田ICランプ橋17・0b。
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大分建設新聞社