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建通新聞社(東京)
2015/08/05

【東京】都 五輪3施設DB発注で資料作成開始

 東京都オリンピック・パラリンピック準備局は、2020年大会の開催に合わせて新設する「オリンピックアクアティクスセンター」「有明アリーナ」「海の森水上競技場」の恒久3施設について、設計・施工一括(DB)方式による発注に向けた資料作成作業を開始した。施設の要求水準や設計・施工の条件などを踏まえつつ、総合評価の審査基準を検討して予定価格を算出するなど16年1月末までに発注資料を取りまとめ、15年度中の手続き開始に備える。
 発注資料作成業務は各施設の基本設計の受託者に委託し、オリンピックアクアティクスセンターを山下設計(中央区)、有明アリーナを久米設計(江東区)、海の森水上競技場をパシフィックコンサルタンツ(多摩市)が担当する。
 アクアティクスセンターは20年大会で、オリンピックの競泳・飛び込み・シンクロナイズドスイミングと、パラリンピックの水泳競技会場として利用する。延床面積5万7850平方bの規模を想定。約2万席の座席(観客席)を配置し、大会後は座席数を5000席まで減らし、延床面積を3万2920平方bまで減築する。建設地は辰巳の森海浜公園を含む江東区辰巳2ノ2の敷地12万2000平方b。
 有明アリーナはオリンピックのバレーボール、パラリンピックのシッティングバレーボールの会場として利用する。延床面積3万2170平方bの規模を想定しており、常設の観客席を約1万2700席配置し、五輪開催時は仮設を含め約1万5000席を確保する。建設地は江東区有明1ノ9の敷地約3万6700平方b。
 海の森水上競技場は、中央防波堤内側埋立地と外側埋立地の間を締め切る格好でボート・カヌー(スプリント)の競技会場を整備する。既存の護岸(延長2991b)を改修するとともに、区域の東側と西側にそれぞれ締切堤(延長200bずつ)を新設し、水位を調節するための揚排水施設を設置。併せて中央防波堤東西水路に水門・揚排水施設を設置し、競技関連棟や関連諸室棟、フィニッシュタワーといった競技関連施設を新築する。
 DB発注に当たっては、それぞれの工事の品質を確保し、基本設計の意図に沿った発注手続きが必要になるため、基本設計段階で検討してきた施設の要求水準や設計・施工の条件を踏まえつつ、総合評価の審査基準などを検討し、予定価格を算出する。