福島建設工業新聞社
2015/08/04
【福島】十文字工区戸渡トンネル/WTO一般競争公告
県は4日、国道399号・戸渡トンネル(仮称)工事の総合評価・WTO一般競争を公告した。単体か2、3者構成の特定JVによる混合入札で、資格確認申請・技術提案書提出期限18日、10月2日午後1時半開札。12月議会で工事請負契約案の承認を求める。
対象者は、特定建設業許可の、単体とJV代表者が経審(土木一式)の総合評定値1000点以上(JV代表者外800点以上)。技術要件として内空断面積(覆工後)40平方b以上(単体、JV代表は同一トンネルで施工延長500b以上)の、NATM工法による道路トンネル工事の元請施工実績を求めている。
ふくしま復興再生道路に位置付ける国道399号「十文字工区」(いわき市)の川内村側県施行区間・戸渡工区に建設するトンネル。工事は掘削延長758・8b(坑口部を含む覆工延長766・8b)の掘削(NATM工法)、巻立て一式。いわき市小川町上小川字下戸渡地内、工期650日間。
県は今年度、当初予算で戸渡トンネル工事に限度額33億5000万円、期間29年度までの債務負担行為を設定している。
総合評価(除算方式)では施工計画のほか、技術提案として2テーマを設定。「工事の安全確保および適切な情報化施工と工程順守のための提案」=@低土被り区間施工時安全を確保するための配慮A切羽を確実に安定させるための配慮B延長が長く縦断勾配が大きいトンネルを片押しで施工するための安全の確保C坑口部区間および低速度区間等の情報化施工結果に基づく適切な支保工を採用するための検討D工期を順守または短縮するための配慮と、「覆工コンクリートの品質確保と耐久性向上に関する提案」=@覆工コンクリートの設計巻厚を確保Aコンクリートの品質(耐久性)を確保B覆工のひび割れを防止│するための配慮を求める。
十文字工区のうち、長大トンネルを中心とした3・3`区間は、「十文字改良」として今年度、国直轄権限代行事業の採択を受けている。