東九州自動車道建設促進協議会(会長・広瀬勝貞知事)は7月31日、大分市のiichico総合文化センターグランシアタで、沿線4県と市町村などから約1000人が参加して、東九州自動車道建設促進地方大会を開いた。東九州道は、大分県内は全線開通したものの、福岡県、宮崎県、鹿児島県で各1区間が工事中、宮崎県日南市〜鹿児島県志布志市間はまだ基本計画段階のまま。九州の一体的発展のためにも、この4区間の完成を急ぐ必要があるとして、整備促進を決議した。
第一部の基調講演では、椛蜍竚o済経営研究所の沓掛正幸社長が「東九州自動車道開通のインパクト」と題して基調講演。沓掛氏は東九州自動車道が開通する意義は@東九州と本州が直接高速道路でつながるA東九州と西九州が高速道路でつながるB九州の主要都市がつながることだとし、その効果として都市間の移動時間の短縮効果を挙げた。中でも、宮崎県延岡市が時間短縮の最大の恩恵を受けるとした。また、既に東九州道の開通をビジネスに活かしている事業者として、佐伯海産梶i佐伯市)、距髢リ養鶏場(日出町)、潟}リーンパレス(大分市)などの例を挙げた。特に、レジャーでは沿線の豊かな自然環境を活用できるメリットの大きさを強調した。
第二部では、広瀬会長が「大分県と宮崎県がつながり、佐伯や延岡の企業誘致も進んでいる。例えば宝塚歌劇団は、以前は大分県と宮崎県でそれぞれ別のクルーが公演していたが、開通後は大分、延岡、宮崎と、1つのクルーが巡回公演するようになった。道路がつながり、交流が増えるとワクワク感が高まる。未開通の区間の皆さんにもこのワクワク感と利便性を提供したい。日南市〜志布志市間は事業化のめども立っていない。全線がつながってこそ、東九州の発展が達成できる」と述べた。
続いで来賓あいさつ、各県知事、市長のアピール、沿線住民代表の意見発表があり、大会決議を採択。「がんばろう」三唱で閉会した。
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大分建設新聞社