日本工業経済新聞社(群馬)
2015/08/03
【群馬】榛東村南部コミュニティセンターを改修工事
榛東村は、早ければ8月にも広馬場にある南部コミュニティセンターの改修工事を発注する予定だ。施設の老朽化が目立ってきたため、長寿命化に向けた改修に踏み切った。設計は、昨年度に勝山工務所(前橋市)が担当。改修工事は2回に分けて実施。本年度が2期目の工事になり、工事費は当初予算の南部コミュニティセンター改修工事9300万円の中から充てる。改修には議会承認が必要とみられる。
同センターは南小学校に近接し、災害時の避難場所にもなっている。施設は1994年に建設されたS造2階建て、延べ床面積1180uとなっている。耐震補強の必要はないという。今回が最終となる2期目の改修工事で、年度内の完成を予定しており、1期工事よりも大規模になるようす。
1期目として工事を行った多目的ホールを除いた各部屋、階段など施設全体の天井や内装工事、照明器具の交換、床のタイルやタイルカーペットの張り替え、屋根の塗装工事と太陽光パネルの設置工事、部屋ごとの空調設備の入れ替え、外壁のシーリング補修、多目的トイレを除いた全トイレのバリアフリー化、便器など一部衛生器具の更新などを実施する。
1階には会議室(和室)、談話室、事務室があり、2階には調理実習室、研修室、図書室がある。照明はLEDを検討。屋根は雨漏りが発生しているため再塗装する。太陽光発電設備は、施設内の電力を賄うことを目的に20kW規模を導入するが、蓄電池は設置しない。すでに、発電量などを確認できるモニターが少なくとも1台設置されている。空調設備は省エネタイプになる。
男女トイレはいずれもタイル張りで、各階に一つずつの計4カ所ある。1階の男子トイレは和式×1と小便器×5、2階が和式と洋式が一つずつとなり、1階の女子トイレは和式×4と洋式×1、2階が和式×1となるが、便器など、使用できるものは可能な限り残す予定だ。
1期目の改修工事では、1階にある多目的ホールの増床や防音効果を高めたほか、多目的ホール部分の外壁補修、正面に向かって右側の屋根の補修と太陽光パネルの設置などを実施した。