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建設新聞社
2015/08/03

【東北】「けんせつ小町」の実態を調査―日建連東北支部

 日本建設業連合会東北支部(竹浪浩支部長)は7月31日、けんせつ小町小委員会を開き、東北の建設産業界で働く女性の活躍を推進するための検討を本格化させた。会員企業で働く女性の現状を把握するための実態調査に近く着手するとともに、女性に焦点を当てた現場見学会やフォーラムを開催することを決定。女性の入職を促す広報の在り方も検討していく方針だ。
 建設業での女性活躍推進をめぐっては昨年8月、5年で女性倍増を目標とする「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」を策定し、官民挙げてさまざまな取り組みを展開している。東北でも、東北地方整備局が昨年度に全国初の女性技術者登用モデル工事の試行を始めるなど、積極的な姿勢が目立つ。
 こうした状況を背景に東北支部は本年度、契約制度委員会と広報委員会の一部メンバー、会員企業の女性職員らで構成する小委員会を設置した。座長は熊谷組東北支店営業管理グループの鈴木克弘部長が務める。6月の顔合わせを経て、7月31日の会合で2015年度の活動方針などを固めた。
 小委員会として最優先で取り組むのが、会員企業で働く女性職員の実態把握だ。そのため、土木系、建築系、事務系といった職種別に女性職員の内訳を各会員企業から報告してもらう。寄せられた情報を踏まえ、女性職員を対象としたアンケート調査も実施。この中では、現場を含めた職場で困っていることや、働きやすい職場環境に必要なことなどを聞き取っていく。
 また女性職員を幅広く対象とした現場見学会や、女性活躍の現状・課題を話し合うフォーラムの開催も予定。「けんせつ小町」という言葉そのものや、女性が安心して働ける環境について、社会に広く認知させるための広報活動にも力を注いでいく。その一環として、フェイス・ブックなどの活用も視野に入れている。

 提供:建設新聞社